年末に向かってつらつら思うこと その三 2024年12月10日

赤信号になってからも交差点に突入してくる輩が多すぎる。黄色で突入して赤になるならまだしも、明確に赤になっているのに突入してくるふざけた奴が多すぎる。日没になって暗くなっているのに、ライトもつけず走っている車がある。視力が3.0くらいあるのかななどと感心してしまうが、ライトは自分のためだけにあるのではない。対向車、歩行者、視力の弱い人などのためにもあるのだ。そんなことも知らない愚か者が多すぎる。どうしてこんなにふやけたような時代になったのか。何でもかんでもいい加減で適当にごまかすのを容認する日本に誰がした。

スーパーのレジで並んでいた。前の人と私の間にちょっと隙間ができた。そしたらその隙間に入ろうとするおばさんがいて驚いた。視線をおばさんに向けたらどこかに行ってしまった。今の物価高の重苦しい世相を象徴しているように感じた。何でもかんでも値上がりするものばかりで、余裕がないのだ。103万円の壁などと口を開けば馬鹿の一つ覚えのごとく言っている政党の者たちは、先ず物価高を何とかしろ!方法は簡単だ。自民党政権とその下請けの日本銀行に円安政策をやめさせればいいだけだ。そんなことも分からないのか!

国際学力調査なるものが発表されて、小学生の理科が順位を下げて6位となったが、全体的に高水準を維持しているのだそうだ。結果についての文部科学省の言い分が振るっている。曰く「日本では日常生活や社会との関連づけを重視した教育を行っていて、引き続き高い水準を維持している」 これには呵々大笑するのみ。どこからこんな講釈が出てくるのか。学校で教わることが、社会に出て役に立たないのは、学校教育が、驚くべきことに、いまだに知識の詰込みばかりで、学んだことが実社会で応用できないからだ。学んだ知識を応用するには、訓練が必要だ。その訓練を義務教育の課程で行っていないから、単に知識があるだけの、絵に描いた餅になっているのだ。

新聞の投書欄を見ていたら、日本の賃金が長い間全く上がっていなかったことを初めて知ったという人がいて、びっくりした。日本の賃金が30年間も上がらないどころか最近まで下がっていたことを知らない人がいる。おそらくこのような国民が大半なのだろう。これでは日本がよくならないのは当然だ。 こういう人たちは経済の実態を知らずに生きていて、生活が苦しいのはなぜかなんて考えないのだろう。生活が苦しいのを自然現象のように思っているのだろう。最近のメディアの主張の傾向は、賃金を上げるには企業の利益を増やさなければということで、要するに物価を上げなければならない、せんじ詰めればそんなことがメディアで吹聴されている。それに勇気を得た企業がこれでもかこれでもかと値上げしている。ほんとお粗末を絵にかいたような低水準である。メディアが低水準だから、自分の頭で考えない国民もまた低水準となる。

年末は仕事いつまでですか?と聞きたくなる時期になった。そう尋ねると、短い人は31日まで仕事で、4日から仕事を始めるのだという。正月休みがたったの3日ですか?と思わず聞き返してしまう。休んでもすることがないからね、という人が多い。私より5歳から10歳くらい年下の人たちだ。私はすることがないと思ったことがない。まとめて休みが取れたらあれをしよう、これをしようと次から次としたいこと、時間がなくてできなかったことが頭に浮かぶ。ブログも1月からどう変えようか、どのような体裁にしようかと考えてワクワクしている。自分を枠に固定して、そこから出ようとしない無気力な老人が増えているように感じる。自民党政権のような国民に何ら希望を持たせない政党が政権の座に居座っているから、あきらめが蔓延しているようだ。

スマートフォンが普及して、国民の単純化が加速している。自分の基準がないから、簡単に他人の言動に同調してしまう。東京都知事選にしろ兵庫県知事選にしろ、選挙が何ら実体のないムードに支配され、根無し草のスマートフォン難民が勝敗を決するターニングポイントになっている。インフルエンサーという言葉を初めて耳にした時、インフルエンザの間違いじゃないかと思った。個人的にはインフルエンサーなど全く興味がないが、政治がそんな人間に左右されてしまう現実があり、それを無視することはできなくなった。軽薄がまかり通ってしまう現実をどう考えどう利用すべきか。はっきりしていることは、不正には同じ手段を使って徹底的に対抗しなければならないということだ。黙っていたのでは、不正を働くものの思うつぼになるだけだ。

シリアのアサド政権が反政府勢力によって崩壊し、アサド氏はロシアに亡命したそうだ。その間隙を縫ってイスラエルがシリアを何度も空爆しているのだという。残虐非道のイスラエルが、尊敬するダニエル・カーネマンの祖国であることをまことに残念に思う。アサド政権はロシアの強力な支援によって存続してきたことが明白となった。ロシアがウクライナにかかりっきりになって数年が経ち、ロシアの支援物資など底をついてしまったのだろう。それにしても映像で見る反政府勢力の武装状態は、バイクを連ねた兵士が先頭に立っているようなお粗末さである。アサド政権側はこんなお粗末な敵にあっさりと敗退したのか?そうだとしたらアサド政権側の兵士の士気などとうに消え失せていたのか?シリアの今後を展望すると、フセイン政権が倒れたイラクと同様に。混とんとした内戦状態になるだろう。それにしても反政府勢力を支援してきたのはどこなのか知りたいものである。

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