SNSで窮状を訴える動画を流し、懸命に演説をしている動画を流し、それらを拡散させたら、それを見た単純な若者たちがかわいそうだとさらに拡散させて応援し、知事に再選された。兵庫県知事のことだ。ばかばかしい限りである。SNSを盛んに利用して本命候補を猛追しているとの選挙状況が報道されたとき、他の候補はどうして前知事と同様にSNSで宣伝し拡散させて対抗しないのか不思議でならなかった。此の知事のために自殺に追いやられた人の関連した動画を流し、前知事と自殺者及びその人の遺族のどちらがかわいそうかとSNSで問いかけ、拡散させていたなら、この人間が知事に当選することはなかっただろう。前知事がどういう選挙戦術を使っているか、様々なメディアが報道していたのに、ポカーンと見ているだけで、何ら対抗策を取らず、旧態依然たる選挙行動を続けていた他候補たちには、あきれて言葉がない。負けるべくして負けたの一言である。SNSで動画を拡散させる威力は、東京都知事選でさんざ明らかにされていた。前知事は起死回生の策としてそれを利用して、めでたく当選した。他候補の感度の鈍さが際立った。そんな感度の鈍さでは、どんな選挙でも当選することなどないだろう。
【訂正】
*11/22付NHKの記事によると、稲村和美氏の後援会の話では、選挙期間中の今月6日に突然稲村和美氏の後援会のXの公式アカウントが凍結させられ、投稿や閲覧ができなくなった。このため今月12日に別のアカウントを開設したが、このアカウントも開設した当日に凍結された。このことに関して、稲村和美氏の後援会は、不特定多数の人物がSNSの管理者に対してうその通報を一斉に行った疑いがあるとして22日に偽計業務妨害の疑いで兵庫県警に告訴状を提出したとのことです。「ポカーンと見ているだけで、何ら対抗策を取らず」は誤りでした。SNSを利用しようとしたが妨害され、使えなかったということです。なんとも許しがたい卑劣な行為です。犯罪者が明らかになって、斎藤氏の当選にどのような影響を及ぼしたのか徹底的に解明されねばならない。