円買い介入する気があるか2023年9月28日

円買い介入を今か今かと待っているが、お決まりの御託を並べるだけで一向に実行しない。急激な変動にはあらゆる手段を用いて対処するそうだが、対処法はそんなにない。しかも今の円安はカメの歩みのようにじりじり、のろのろと進んでいるので、介入のタイミングが難しいだろう。円買い介入で何円くらい戻るだろうか。私の予想はいいとこ5円程度だろうと思っている。その後あまり日が経たないうちに元に戻って、更なる円安に進むだろう。前回の介入のような効果はないと見ている。そもそも円安は自民党政権にとって悪いことではない。円安効果は外国人観光客数を爆発的に伸ばしている。観光産業だけが唯一の成長産業である今の日本にとって、円安増税で苦しめられている人以外には、円安は願ってもないことである。円がとてつもなく安くなっているので日本に観光に来た、と外国人観光客はそれこそ口を開けばみな同様に、オウムのように繰り返し言っている。日本銀行がつい最近まで、日本国債を買いまくり、市場にじゃぶじゃぶカネをばらまいた効果で、日本の不動産価格は値上がりし始めているところに、前例のない?急激な円安で海外から不動産投資が急増し、都心のマンション価格はバブル時の価格を超えて沸騰している。日本銀行総裁が変わっても、ほとんどできることはない、としばらく前に書いたが、案の定、大規模金融緩和を継続して、景気を下支えするのだと10年ひと昔前からの口上を繰り返している。これだけ円のたたき売りが起きているのに、日本国民は円にしがみついているようだ。私は円安がいつか国民の円離れを一斉に起こし、急激に円安が進行する時が来るだろうと思っているが、その兆候はまだないようだ。何度も繰り返し思うのは、日本国民というのは、経済観念がどうしてこんなに鈍いのだろうかということだ。他国で自国通貨がこれほど大きく下落したら、通貨安による生活苦に怒りが爆発し、暴動が頻発するだろう。政権は対処しなければ維持できないから、それを契機に通貨安が止まり、国民の生活は元の戻っていくだろう。日本のように国民がただ耐えているなんて、ありえない話だ。それはともかく、私は円買い介入を待っている。円安増税で滅茶苦茶苦しめられているが、円買い介入の結果どうなるか興味が尽きない。

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