大豆小麦トウモロコシ戦争前より下落2023年10月21日

家計簿をつけていますか?どんぶり勘定じゃ、自民党政権とその子会社になり下がった日本銀行の円安増税政策の日本では生きていけません。円安増税に対する徹底した自衛策を講じなければ、貧しくなるばかりです。そんなこと私が言わなくても、皆さん肌でひしひしと感じている毎日でしょう。米の価格もまた値上がりしました。私が買っている米は先月より12.2%値上がりしました。家計簿をつけましょう。簡単なものでいいのです。ただ単に買い物をした商品の価格を書いておくだけでいいのです。肝心なのは、それを続けることです。それが、円安増税政策の今の日本を生き抜くための、強力な武器になるのです。

諸物価が値上がりし続けている理由を今でさえ、何でもかんでも、ロシアウクライナ戦争のせいにする、馬鹿の一つ覚えの新聞がある。そうなのかどうかは価格推移を見れば一目瞭然だ。シカゴ商品取引所の代表的な穀物の大豆と小麦の先物価格の推移を見てみよう。ロシアウクライナ戦争が始まったのは去年の2/24である。大豆は戦争が始まる前月の1月は1ブッシェル当たり1300セント台から1400セント台前半くらいであった。戦争が始まってから値上がりし出し、高値は6月の1750セントくらい。値上がり率30%ほど。それがたった7カ月後の9月後半には、値上がり前の価格の1370セントくらいに下落している。その後値上がりし出して、今年2月の1530セントくらいを高値に下がりし出し、4月に1400セント台、5月に1300セント台になり、6月に1400セント台後半まで値上がりしたが、7月から下げはじめて1300セント台になり、9月後半から1200セント台後半になって10月現在に至っている。高値からの値下がり率35%ほど。戦争の始まる前より、8%ほど値下がりしている。間違っちゃいけない!値下がりしているのだ!その間ドル円相場は1ドル115円台から149円後半までなんと30%近く円安となっている!本来なら下がるはずの大豆の価格を、円安が値下がりを妨害しているのだ。この円安がなければ8%くらい値下がりしたことになる。繰り返し言うが、値上がりはしたが、現在の価格は、戦争前の価格よりも安くなっているのだ!間違っちゃいけない!

次に小麦の価格推移を見てみよう。戦争が始まる前の2022年1月の先物価格は、1ブッシェル当たり700セント台後半であった。高値は戦争が開始された翌月3月の1200セント台前半で、値上がり率50%くらい。高値を付けた直後に100セントほど値下がりし、4月には早くも1000セント台に下落している。10%ほどの値下がりだ。その後1100セント台で推移していたが、戦争開始から5カ月後の7月には、700セント台後半まで急落している。つまり戦争開始から5カ月後には戦争前の価格に戻っているのだ。その後700セント台から800セント台で推移してから上げだし、9月後半に900セント前半の高値を付けてから下げ出し、10月11月が800セント台、12月から700セント台が定着し、今年の3月ころからは600セント台に値下がりし、9月になると500セント台後半になり、現在に至っている。ロシアウクライナ戦争が始まる前より、なんと30%ほど値下がりしている!間違っちゃいけない!値下がりしているのだ!!

トウモロコシもロシアウクライナ戦争が始まる前より20%ほど下落している!!

大豆も小麦もトウモロコシも食料の主要穀物であるばかりでなく、牛や豚や鶏などの飼料にとっても主要穀物である。様々な食品の値上げが限りなく続いているが、値上げの理由として挙げられているのが、これらの主要穀物のロシアウクライナ戦争による価格高騰であるとされてきた。確かにロシアウクライナ戦争で一時的には急騰したが、戦争から1年半ほどで戦争前の価格に戻っているどころか、戦争前より下がっているではないか!ならば値下がりしてよいはずなのに、引き続き値上げが続いているのはどうしてか?と消費者は考えなければいけない。原因がわかったら、その原因を取り除く行動をしなければ、生活はますます困窮してしまうと知るべきである。食料品価格の高騰の原因とされた大豆や小麦やとうもろこしの価格は、戦争開始前より下がっているのに値上げ連鎖が止まらないのは、ロシアウクライナ戦争が原因ではなく、円安であることが明らかだろう。その円安を作り出しているのが、自民党政権と日本銀行なのである。物価高が自民党政権に逆風となって、選挙に不利な状況になってきたため、首相は所得税減税を言い始めた。消費者は減税という言葉に騙されてはいけない。所得税減税で大きく得するのは、富裕層である!円安増税で苦しめられている多くの低所得の人々にとって、所得税減税など何の足しにもならない。所得税を払えない困窮世帯には全く恩恵がない。円安増税で最も苦しめられているエンゲル係数の高い低所得の人々、困窮世帯にとって、減税とは消費税を下げることだ。ふたたび言おう。減税という言葉に騙されてはいけない!自民党政権に、消費税を下げる意思など全くないことを知るべきだ。

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