ロシアウクライナ戦争は、双方が大きな痛みを伴う事態に至って終結するだろう。もっともありそうな事態は、ウクライナの原子力発電所が爆発することである。チェルノブイリ原子力発電所と違って、現在の原子力発電所は安全性が格段に向上していると言って、現在の原子力発電所が爆発する危険性を軽視しているが、安全性神話など簡単に崩れ去るのは、福島原発事故が証明している。ウクライナへの軍事援助として、破壊力の大きい兵器が次々と投入されている。戦争には偶発的事態が必ず起きる。ザポリージャ原子力発電所では非常用電源が失われる事態が頻繁に起きている。意図することなく単なる偶然で、いつ爆発事故が起きても不思議ではない。
FRBが政策金利を引き上げ始めてから1年になる。0~0.25%から1年で4.50~4.75%に引き上げられた。今月のFOMCで4.75~5.00%になるだろう。1年という短期間での大きな金利上昇による金融破綻がようやく出始めた。SVBの破綻は、これから始まる破綻連鎖の始まりに過ぎない。破綻がある程度続けば、FRBは金利引き上げをやめざるを得なくなる。2018年の10月以降の時と同じ経過をたどるだろう。どこまで破綻が連鎖するか見ものである。バブルの徒花ビットコインの行く末もまた興味津々である。