資本主義が生きながらえているわけ2023年10月26日

資本主義が生きながらえているのは、人間の貪欲性に合っているからである。人間の限りのない欲望追及に合っているからであって、優れているわけでは全くない。社会主義は人間の理想像を追求したが、人間の貪欲性に勝てなかった。それだけのことである。どんなに資本主義を美化したところで、資本主義は人間の貪欲性のあからさまな象徴であることに変わりはない。

ECBとFRBの会合が続いて行われる。政策金利の引き上げはない、というのが市場予想なので、ECBもFRBも市場予想を追認するだけだから、引き上げはない。ECBもFRBも市場が驚くようなことはできない。米国の新築住宅販売を見ると、政策金利引き上げの効果など何の影響もないほど、住宅販売は好調である。メディアなどの外野席が、住宅ローン金利が大幅に上昇してきて、住宅販売に大きな悪影響が出ると、しばらく前から騒いでいたが、実際はそうなっていない。FRBの言うように、実際の数字を見ろ、ということだ。政策金利の上昇によって、自分たちの利益の源泉が縮小してしまう連中が、何とか金利引き上げを止めさせようと必死になっている。現在は、バブル拡大再生産政策によって市場にあふれた金が、少しずつ市場から引き上げられている段階だ。その程度でも、バブルでないと稼げない連中は、少しでも稼ぎが減ると、メディアに自分たちの苦境?を宣伝し、バブルを復活させようと必死なのである。それが資本主義である。

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