2023年も米国の特権死守のための独断的行動と、中国の影響力増大で揺れる1年となるだろう。米国は従来通り、米国ドルの基軸通貨としての位置を守ることに必死となり、それを脅かす唯一の存在の中国の勢力拡大を阻止するために、あらゆる選択肢を駆使するだろう。米国はドル札という紙きれを輪転機で印刷すれば、自国の借金をいくらでも返済できるのだから、基軸通貨の位置を維持するためならどんなことでもする。世界の富裕層は、米ドルの基軸通貨としての位置から莫大な利益を得ているから、米国と共に米ドルの基軸通貨としての位置を維持するために、今まで通り共闘する。斯くしてよほどの大事件でもない限り、世界のこの構図は変わらない。
中国ドラマは時代劇が多く、時代劇を好まない、というよりは、皇帝や皇女や皇子らが主人公で、それにひれ伏す民衆という構図のワンパターンのドラマには、極端に言えば吐き気を催すので、見る気がしなかった。ところが偶然目にした台湾のサスペンスドラマの一つが気に入って、それが刺激となって中国ドラマを見始めて、中国ドラマにはなぜ時代劇が圧倒的に多いのか、現代劇は似たり寄ったりの軽薄なタイトルが多いのかを、はからずも納得することになった。当たり前と言えば当たり前だが、現代劇は中国の政治体制とその価値観に、直接的に対峙する場合が出てしまう事をどうしても避けられない。時代劇を通したほうが多様な表現ができる。そのため中国ドラマは時代劇が圧倒的に多いという、誰でも知っているような初歩的なことに、いまさらながら気づいた。