机の上に1カ月ほど前から「死に方がわからない」(門賀美央子・双葉社)という本が置いてある。新聞の書評欄で知り、すぐに購入したものの読む気になれず、そのままになっていた。死に方を考えるには遅きに失する歳になってしまったが、考えておかないわけにはいかない。死に方を自分で選ぶことはほぼ不可能だ。いくつかのケースを想定し、ケースごとの死の準備をしなければならない。韓国ドラマの九尾狐のように、死ねば煙のように消えられるならばどんなに幸せか。米欧日本のように新型コロナの死者は切り捨てられる状況ではなおさらである。インフルエンザとコロナを同時罹患したら万事休すとなる。1日に400人以上の人が死んでいるが、当たり前のように報道されている。報道している者は、おめでたいことに自分は大丈夫と思っている。ミサイルを買う巨額の金は、国民の借金の国債を発行して調達し、コロナワクチンの費用は国民自身に負担させようと画策している日本である。
陸続きのウクライナでさえ世界第2位の軍事大国のロシアが苦戦を強いられているのが現実であるのに、四方を海に囲まれた世界第5位の軍事大国の日本をどこが攻めてくるのか。北朝鮮のミサイル実験が頻繁に起こっていて、はたまた中国が台湾を武力制圧するのでは、などのニュースがひっきりなしに報道されているから、日本の軍事力の規模も知らない国民は、単純に日本を平和国家などと誤解していて、軍事予算の膨大な増額に危機感など持っていないようだ。ミサイルにしろ戦闘機にしろ軍事品は桁違いに儲かる商売である。軍事産業が盛んな米国が、日本が買ってくれると、日本の軍事費大幅増額を大喜びで支持するのは、至極当然の話である。