米騒動に見える日本国民の顕著な特性 『付和雷同』2024年9月21日

週に3~4回食品を買いにスーパーやドラッグストアに行く。3週間ほど前に米を陳列している棚が空っぽなのに気が付いた。それでよくよく新聞などを見たら、米が不足して買いだめに走っているのだという。新米が出始めても、私が米を買っているドラッグストアには米がない。恐らく米の価格を吊り上げようと出し惜しみしているのだろう。自民党公明党政権は、米の備蓄から出荷する気がない。何のために備蓄しているのか!来る衆議院選挙で、米の価格を吊り上げて農村の票を獲得しようと備蓄米を放出しないのだろう。もっとも私は米がなくてもほとんど困らない。7~9月はほとんど米を食べないからだ。朝はパン、昼はそば、夜はうどんを食べている。私の仕事は体力がいる。それでも米を食べなくても影響はない。米以外に食べ物がないなら買いだめに走るのはわかるが、今はカネさえ出せば米に代わる食品などいくらでもある。パン類、うどんそば類、スパゲティ類等々で米を代替できる。こんなことはほんの少し考えればわかることだ。それなのにテレビなどの媒体にすぐに踊らされて買いだめに走る。付和雷同は日本国民の顕著な特性である。自分の頭で考えないから、米がないとテレビなどで報じられると、後先考えずに一斉に買いだめに走る。コロナ時のマスク買いだめ騒動も付和雷同型国民性の典型的な例だ。

「自民党をぶっ壊す」とぶち上げて国民の大きな支持を獲得して始まった小泉政権(2001年4月~2006年9月)は、その人気取り標語とは正反対に、自民党をぶっ壊すどころか自民党をさらに強固にした。小泉政権がぶっ壊したのは正規の労働者の働く環境だった。正社員の置かれていた労働環境をぶっ壊し、低賃金の非正規雇用者が4割近くに増えるとっかかりを作り出したのが小泉内閣である。人間を判断するのに言葉ではなく行動で判断しなければ大間違いを犯す典型的な例である。その息子が今自民党総裁に立候補して同じような政策を言っている。蛙の子は蛙。親の背を見て子供は育つ。その小泉息子が総裁選の上位を走っているのだという。裏金疑惑で落ち込んだ支持率を何が何でも上げて、政権を維持するために必死な自民党が、小泉人気にあやかろうとしているとの話だが、なぜ小泉息子が人気があるのかわからない。正規雇用者を低賃金の非正規雇用者に追いやって、少子高齢化に拍車をかけたのが小泉政権だ。その政策を推し進めようとしている息子が、自民党以外にも人気があるというのが、私には全く理解不能である。自分の首が絞められているのに笑っているのが日本人だ、なんておめでたい国民か!と数十年前に思ったが、今でもその通りである。進歩がない。同じ道を堂々巡りして懲りない哀れな国民である。

タイトルとURLをコピーしました